運用 2024-08-15

クリティカルユーザージャーニーとは

クリティカルユーザージャーニー(CUJ)とは何か、SLOとの関係、ユーザーの主要な目標経路の定義と具体例、ジャーニーマップを使った可用性計測の考え方を解説します。

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クリティカルユーザージャーニーとは

概要

SLOの文脈でクリティカルユーザージャーニーについて知りたくなった。

クリティカルユーザージャーニーについて調べたことをまとめる。

クリティカルユーザージャーニーとは

サービスのユーザーにとって最も重要な体験や、特定の目的を達成するための主要経路を示すものである。

ユーザーが目標達成する過程で重要なタッチポイントや障害を特定することができる。

ユーザーが達成すべき目標を明確にし、タスクやサブタスクを特定する。

クリティカルユーザージャーニーの例

例1: Eコマースサイトでの購入プロセス

ユーザーの目標:

ユーザーがオンラインで特定の商品を購入すること。

タッチポイント:

商品検索・発見

商品詳細確認

カートに追加

チェックアウト

注文確定

商品受け取り

ペインポイント:

例2: サブスクリプション型サービスへの登録

ユーザーの目標:

ユーザーが音楽ストリーミングサービスに登録し、プレイリストを作成して音楽を聴くこと。

タッチポイント:

ウェブサイト訪問・登録

アプリのダウンロード・インストール

ログイン・セットアップ

音楽の検索・再生

オフライン再生の設定

ペインポイント:

例3: 銀行アプリでの振込

ユーザーの目標:

ユーザーが銀行アプリを使用して、指定口座に振込を行うこと。

タッチポイント:

アプリの起動・ログイン

振込先の選択

振込金額の入力

確認・承認

ペインポイント:

クリティカルユーザージャーニーとSLO

クリティカルユーザージャーニーは信頼性の定義に関連する。

SLOを達成することがでクリティカルジャーニーを支えることに繋がると考えられる。

クリティカルユーザージャーニーを定義し、それを元にSLOを定義することで、SLOが信頼性に寄与する度合いを高めることができる。

例1: Eコマースサイトでの購入プロセス

CUJ: 商品をカートに追加してチェックアウトする

SLOの設定:

信頼性の観点:

ユーザーが購入プロセスをスムーズに完了するために必要な信頼性を確保するために設定される。特に、エラー率や応答時間は信頼性を直接的に示す重要な指標となる。


例2: サブスクリプション型サービスへの登録

CUJ: 音楽ストリーミングサービスに登録し、プレイリストを作成して音楽を聴く

SLOの設定:

信頼性の観点:

ユーザーが登録から音楽再生までのプロセスを問題なく行えることを保証する。特に、インストールやログインの成功率、再生開始の速度が信頼性の重要指標となる。


例3: 銀行アプリでの振込

CUJ: 銀行アプリを使用して、指定口座に振込を行う

SLOの設定:

信頼性の観点:

SLOは、振込処理の正確性や速度を保証するもので、ユーザーが振込プロセスをトラブルなく完了できるようにする。ログインや振込処理の成功率、通知のタイムリーな配信が信頼性の重要な指標となる。

所感

SLOを考えるときにクリティカルユーザージャーニーを定義する重要性が理解できた。

ユーザーフロー(ユーザーに期待する動作フロー。仕様上の画面遷移。)ではなく、ユーザー体験に基づく整理ができると信頼性の定義をより明確になると感じた。

「なぜこのSLOを定義したのか?」「このSLOはなぜ重要なのか?」という問いに明確な答えを持つことができるため、開発者以外を巻き込んだSLOの設計・運用がしやすくなると思った。

参考

Tags: クリティカルユーザージャーニー SLO
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