開発プロセス 2025-07-23

選択と集中を促す振り返りフレームワーク「bmf」

選択と集中を促す振り返りフレームワーク「bmf」。個人的な振り返りとハイライトをまとめます。

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選択と集中を促す振り返りフレームワーク「bmf」

振り返りと言えば KPT(Keep / Problem / Try)が定番であるが、自分なりのオリジナリティ溢れるフレームワークを考えたくなったのでそのアイデアを記す。

bmfフレームワーク

bmf = Build / Miss / Focus の頭文字で構成される振り返りのフレームワークである。KPT に似た 3 枠構成を保ちながらも、「成果の可視化」「失敗の顕在化」「次の集中対象の明確化」という順番で思考を誘導する設計としている。

項目 説明 意図
B: Build(積み上げたこと) 期間内に達成・前進・改善できたことを列挙する欄である。 成果を言語化し、自己効力感と再現可能なプラクティスを抽出する。
M: Miss(うまくいかなかったこと) 想定通りに進まなかった事象、阻害要因、見落とし、未達成事項を挙げる欄である。 問題認識を共有し、再発防止・改善機会を確保する。
F: Focus(次に集中すること) 次サイクルで特に注力すべきテーマ・行動を絞り込む欄である。 Try を乱発せず、選択と集中によって実行確率を上げる。

なぜ KPT ではなく bmf なのか

KPT の最大の利点は簡潔さと普及度である。一方で運用してみると以下の課題が生じやすい。

  1. Try の過多 — 「やったほうがよいこと」が大量発生し、優先順位が埋没する。
  2. Keep と Problem の温度差 — Keep が形骸化し、Problem の羅列に偏るケースがある。
  3. 継続的トラッキングの負荷 — Tryの振り返りが十分に行われなくなる。

bmf はこの状況に対する次の設計原則にもとづく改良案である。

この 3 原則により、bmf は「振り返りから実行」までの距離を短縮することを狙っているのである。

実施手順

KPTと同様の手順で実施する。

  1. 前回の振り返り結果を確認する。
  2. 今回の振り返りを行う。
  3. 今回の振り返り結果を確認する。

記入時間に時間を設けたり、書き出したものをグルーピングするなどやり方は自由にアレンジして良い。

bmf のTips

Build(積み上げたこと)

Miss(うまくいかなかったこと)

Focus(次に集中すること)

導入時の落とし穴と対策

落とし穴 症状 対策
Build が少なすぎる ネガティブモードで開始し士気が下がる 直前に期間中の成果ログを読み上げるファシリ施策を入れる。
Miss が指摘合戦化 人ではなく現象にフォーカスできず心理的安全性が損なわれる ルール: 個人名ではなく事象・プロセスで記述する。
Focus が多すぎる 実行されず形骸化 上限を設けたり、優先度を決める。
フォロー忘れ 前回 Focus の結果確認が抜ける 毎回冒頭 5 分で前回分のステータスレビューを必須化する。

テンプレート

以下はテキストベースで実施する場合のテンプレート例である。

# bmf 振り返り / YYYY-MM-DD 〜 YYYY-MM-DD
参加者:
ファシリテーター:

## Build(積み上げたこと)
-
-

## Miss(うまくいかなかったこと)
-
-

## Focus(次に集中すること)
- [ ] テーマ:
  - 目的:
  - 成果指標:
  - Owner:
  - 期限:

---
### 前回 Focus のフォロー(該当時のみ)
- テーマA: 達成度 / 所感
- テーマB: 達成度 / 所感

まとめ

目的に応じて最適なフレームワークを選択するのが良いが、一つのフレームワークを利用し続けると、慣れからそのフレームワークの制約に縛られたり、変化を見失ったりする。

新しい刺激を得るためにbmfを試してみてはどうだろうか。

Tags: 振り返り KPT
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