Webシステムの性能を改善したい人に向けて、4冊をまとめた。いずれもこのブログで個別にレビューした本であり、各項目からレビュー記事へ移動できる。性能の仕組みを理解するところから始め、サーバーサイド、フロントエンド、配信の順に並べた。
なぜパフォーマンスを学ぶのか
表示や応答の遅さは、ユーザー体験とインフラコストの両方に直結する。仕組みを理解していれば、闇雲に設定を変えるのではなく、計測して原因を特定してから手を打てる。性能改善の考え方は、ISUCONのような競技だけでなく日々の開発でも役に立つ。
1. 性能の仕組みを理解する
絵で見てわかるシステムパフォーマンスの仕組み
システムパフォーマンスの基本的な考え方を、図を使って分かりやすく学べる一冊である。チューニングに取り組む前の土台作りに向いている。詳細はレビューにまとめた。
2. サーバーサイドを速くする
達人が教えるWebパフォーマンスチューニング
ISUCONの知見をもとに、Webアプリケーションを高速化する実践を扱う。ISUCONに参加するなら一度は読んでおきたい本である。内容はレビューで紹介した。
3. フロントエンドを速くする
Webフロントエンド ハイパフォーマンス チューニング
チューニング手法の紹介にとどまらず、ブラウザのレンダリングや計測方法まで踏まえて解説している。フロントエンドの性能改善を学ぶときに読んでおきたい。感想はレビューに書いた。
4. 配信を最適化する
Web配信の技術
HTTPキャッシュ、リバースプロキシ、CDNを活用したコンテンツ配信を網羅的に扱う。キャッシュの最適化を考える際に手元へ置いておきたい一冊である。詳しくはレビューで取り上げた。
まとめ
まずは『絵で見てわかるシステムパフォーマンスの仕組み』で考え方をつかみ、ボトルネックの場所に応じてサーバーサイドかフロントエンドの本へ進むとよい。配信のキャッシュは、両者を学んだ後に読むと全体がつながる。各書の個別レビューも用意したので、気になった本から読み進めるとよい。