システムを作るだけでなく、安定して動かし続けるための知識を学びたい人に向けて、監視・SRE・運用の本を7冊まとめた。いずれもこのブログで個別にレビューした本であり、各項目からレビュー記事へ移動できる。監視の入門から始め、信頼性の目標設定、ログとオブザーバビリティ、データの保全、本番対応の順に並べた。
なぜ運用を学ぶのか
サービスの価値は、ユーザーが必要なときに期待どおり動いて初めて届く。運用の知識があると、障害に早く気付き、影響を小さく抑え、再発を防ぐ仕組みを作れる。開発者が運用を理解していれば、作る段階から運用しやすい設計を選べるようになる。
1. 監視の基本を押さえる
入門監視
監視の基本と実践を学べる入門書である。監視について学び始めるときの最初の一冊に向いている。詳細はレビューにまとめた。
2. 信頼性の目標を決める
SLO サービスレベル目標
SLI・SLO・エラーバジェットの導入を扱う実践ガイドである。ユーザーにとっての信頼性を指標にし、開発と運用の判断材料にする考え方を学べる。内容はレビューで紹介した。
3. ログとオブザーバビリティ
実務で役立つ ログの教科書
ログの基礎知識から収集方法、分析手法、トラブルシューティングまでを扱う一冊である。障害調査の土台になるログの扱い方を体系的に押さえられる。感想はレビューに書いた。
New Relic実践入門 第2版
New Relicの機能を一通り網羅し、ページの半分近くを活用方法に割いている。メトリクス・ログ・トレースといったテレメトリデータの考え方も学べる。詳しくはレビューで取り上げた。
4. データを守る
実務で役立つ バックアップの教科書
バックアップの基本的な考え方から、世代管理やリストア、可用性の確保までを扱う。バックアップの知識を一通り確認したいときに役立つ。詳細はレビューにまとめた。
5. 本番対応とキャパシティ
プロダクションレディマイクロサービス
マイクロサービスを本番運用するための要件を、安定性や耐障害性、モニタリングといった観点で整理した一冊である。章末のチェックリストは、自組織の標準を作る際のたたき台として使える。内容はレビューで紹介した。
キャパシティプランニング
リソースの分析・予測・配置というキャパシティプランニングの基本を学べる。オンプレミス前提の古い本だが、考え方はクラウドでも応用できる。感想はレビューに書いた。
まとめ
まずは『入門監視』で監視の全体像をつかみ、続けて『SLOサービスレベル目標』で何を守るかを決めるとよい。ログやバックアップ、本番対応の本は、運用で課題へ直面したときに開くと理解が深まる。各書の個別レビューも用意したので、気になった本から読み進めるとよい。